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私の生活拠点はクアラルンプールに移動しましたが、ペナンはHOJO TEAマレーシア法人の本社所在地です。
本社と言っても、通常はライさんともう一人、パトリシアさんという女性がいるだけです。ただ、ライさんはKLとペナンを行ったり来たりなので実質的にはパトリシアさんがオフィスの責任者として常勤しております。
ペナンのオフィスでは購買、品質管理、包装、倉庫、総務、経理等の重要な業務を担っており、KLでの販売活動をスムーズに行うためにはなくてはならない機能です。
友人達からオフィスもKLに引っ越したら?とよく助言されますが、ペナンは物価が安いことと、人のネットワークがあることから今のところ引っ越す計画はありません。
しかし・・・
パトリシアさんは、私が家を引っ越すと聞き、とても不安がっているとライさんから情報が入りました。
パトリシアさんは、一般にヨーロシアンと呼ばれる、マレーシア人と西洋人の混血です。日本ではいわゆるクフォーターと呼ばれます。
パトリシアさんは友人の紹介で私の会社に入社しました。5人の子供の母です。マレーシアではハーフやクフォーターの人は意外と冷遇される傾向がありますが、その割に、優秀な人が多いのが実情です。
彼女は現在の仕事をとても気に入っているようでとてもよくやっていくれております。ただ、私が家を引っ越すと聞き、もしかしてペナンのオフィスを閉めるのかも?と不安になっていたようです。
そこで、今回ペナンに帰った際にはパトリシアさんとじっくりと話しをし、今後もペナンのオフィスは閉めないので安心してくださいと伝えました。
ところで、普段ライさんよりもクールなパトリシアさんですが、私に会うなり、「Mr.HOJO、ラクーンを見ましたか?」
私、「は?パトシリアさん、朝から何言っているんだろう?」
パトリシアさんが言うには、何でもお隣の会社の倉庫に不法進入した狸(ラクーン)が、社員に捕獲されたそうです。
「会社の前に籠に入れられた狸がいますよ!」と言うので、早速、パトリシアさんとライさんと一緒にマレー狸を見に行きました。
すると・・・
「おお!いるいる」確かにおりました。
小さな、狸のようなハクビシンのような生き物が籠にはいっております。
ライさんは「可哀想だから逃がしたい。良いですか?」と聞いてきます。
私の狸じゃないんだから、聞かれても困ります。
彼女らは頻りに「この狸はどうなるのですか?」と私に聞くので、
「食べられる」と答えたところ
「Yes, Most Likely...」と言っております。「おいおい、冗談のつもりで言ったのに・・・・。実は本当にに喰われちゃうのかな?」と私が逆に驚きました。
その翌日・・・
お隣の会社の前には空の籠が置かれておりました。
「あ〜 やっぱり食べられちゃったねえ〜」とオフィスでは再び狸論議が交わされておりました。
それにしても、狸は本当に食べられたのでしょうか?マレーシアなだけに、クレーポット狸とか、狸カレーとか・・・
その真相は謎です。
因みに、狸は犬や豚と同じく、鼻が濡れている動物です。イスラム教徒であるマレー人は戒律により鼻が濡れる動物は食べることが出来ません。
従って、食べられたとしたら、中華風でしょう。
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