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玉露と言えば日本を代表するお茶の一つです。玉露は煎茶の上級グレードと勘違いされていることもありますが、実際は煎茶とは異なる種類のお茶と考えるべきだと思います。煎茶と違い、玉露は秋から冬場にかけて新物が出回ります。玉露の場合、春に作られたお茶をじっくりと熟成させることで、芳醇な味を作り出しているのです。
私も玉露の買い付けをする準備を始めました。玉露は私のブランドのなかでもとても重要なアイテムです。買い付けの状況については後日追って報告したいとおもいます。
 写真:品評会グレードの静岡玉露です。
最近ではコンビニ等でペットボトル入りのお茶が気軽に買えるようになりました。中には玉露入りと書かれているお茶もたくさんあります。でもそれらを飲んでみると、何となくですが抹茶系の味がします。
玉露とはどんなお茶で、どう作られるのでしょうか。
日本における玉露の産地は3カ所あります。福岡、京都、静岡です。
煎茶の茶園と言えば、茶の木がきれいに丸く刈り込まれている様子が想像されます。これは機械でお茶を収穫しやすくするための施策なのです。玉露の場合基本は手摘みです。そのため、茶の木は丸く刈られるのではなく、枝を上に伸ばします。
玉露をもっとも特徴付けているのが収穫前の数十日間、茶園全体に黒いシートをかけ太陽の光が茶園に当たらないようにすることです。これは被覆と呼ばれ、この作業によりお茶の葉は化学的にも物理的にも大きく変化します。被覆は通常2段階で行われます。最初が70%位の遮光率、そして最終段階になると98%近い遮光率になります。つまり真っ暗に近い状態です。
茶葉の若い芽には沢山のアミノ酸が含まれております。このアミノ酸はテアニンと呼ばれ、緑茶の甘く、まったりとした味の正体です。お茶の葉が成長する過程で日光を浴びると、このテアニンは分解されポリフェノールへと生合成されます。ポリフェノールは苦みを示す成分です。
玉露用の茶葉の場合、ちょうど芽がアミノ酸の生産が終了したくらいから茶園を被覆し、日光を遮断します。アミノ酸がポリフェノールに変換されるスピードをきわめて遅くすることで、苦味が少なく甘くてまったりとした玉露独特の味を作り出すのです。
更に、日光を遮断されてしまうと茶葉としても困ります。茶葉も生きていくために光りが必要なのです。植物は光合成をしないと生きていけません。
そこで、茶葉はより効率よく光合成をするため、より多くの葉緑素を作り出したり、茶葉の表面積を大きくするなどの様々な物理化学的な変化を遂げます。玉露に含まれる葉緑素の量は普通の茶芽の倍にも達するそうです。
このような理由により玉露は煎茶とは比較にならないほど鮮明な緑色をしており、味はとても濃厚でマイルドなのです。続く・・・
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