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東南アジアでお茶の専門店を開店するにあたり、多くの友人に言われたことは、「お茶好きのお爺さんをターゲットにした方がよい」とうことでした。と言うのも、東南アジアでは老男性=お茶大好きと信じられているからです。私はその意見は殆ど意識せず、今回店舗を設計するに際して、基本的に女性受けするような内容にすることに注力しました。
実際に店を開店してみて分かったことですが、マレーシアでも日本と同じく、本物の味を求める客層は女性層が圧倒的に多いのが現実でした。店で本当に買い物をしてくれるのは、20-60台までの女性、及び、20-40台までの男性が多いです。 当初、友人がターゲットにするように助言していたお爺さん層は?
これまで約2ヶ月店をやっておりますか、誰一人店で興味を示したり、購入する人がおりません。何故、そのような現実なのでしょうか?私なりの考察をしてみました。 1.実際、お爺さんもお茶が好きです。 しかし、彼らは自分自身でお茶を買うことは殆どありません。彼らの娘・奥さんが彼らの好みを良く把握しており、父のためにお茶を買っているのです。 2.中華系年輩の男性の場合、自分の愛用しているお茶を極端に信仰しております。 自分は中国から買っているから、自分は中国に行き来する親戚に買って貰っているからという話をよく聞きます。中国に行っただけで高品質のお茶が手にはいるとは思えないし、高級茶は中国の一般的なマーケットには流通しません・・・・が彼らは中国論を熱烈に信じております。 3.60歳を過ぎたころから味覚の感覚が落ちてくるようです。 このことはお茶の試飲を繰り返すことで判明したのですが、年齢を重ねるほど、甘く・円やかな味ではなく、より濃く・渋みの強いお茶を好むようです。私のお茶を試飲した年輩の男性は「あまりにスムーズだね。まるで水みたいだよ」と不満を漏らします。同じお茶を娘が飲むと、「美味しい〜」と感激してくれます。スムースな喉ごしというのは、高級茶の証でもあり、褒め言葉のはずなのですが、ある年齢以上のお客さんにとっては不満足なのです。
では、年輩の男性はどの様なお茶を飲むのかというと、武夷岩茶を初めとする渋みの強い低級品のお茶が多いようです。と言うのも、その昔、東南アジアで高級茶を入手するのは不可能でした。市場に流通しているお茶の全てが、低級のお茶=とても渋く、彼らはその味で育ち、お茶を学んだため、それ以外の味はなかなか受け入れられないようです。実際、本当に良い武夷岩茶は渋みが殆ど無く、これまたスムーズなのです。
因みに、男性と女性を比較すると、女性の方がお茶の微妙な味香りに対する感性が優れております。先入観と理論でお茶選びをする男性に対し、女性は純粋に試飲し美味しければ購入してくれる傾向があります。私も男性ですが、お茶のテースティング能力を高めるために、日々訓練しております。訓練した結果、様々な味が見分けられるようになりました。でも、女性の場合、あまり訓練しなくても、かなり味が分かっているのでは?と思う今日この頃です。
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