Yahooオークションでは骨董の茶器は極めて人気が高く、概して高値が付きます。それだけに、出品者の殆どがプロの骨董屋や雑貨屋で占められており、写真も極めてプロフェッショナルな映りで、一見、安心できそうに感じられます。
実は、私も先日、オークションにて売りの形をした古い茶壺(後ろに持ち手が着いている急須のことを茶壺と言います。)を落札しました。
ところが・・・
受け取って確認してみたところ、完全な偽物でした。
まず、匂いをかいでみたところ、異臭がしておりました。
石油臭い香りがしており、その時点で怪しいと思いました。
更に、使い込んで褐色化している(風の)表面を研磨したところ、簡単に地の色が現れました。
普通、茶渋により褐色化した茶壺の表面は、どれだけ擦っても決して色あせすることがありません。
現れた地の部分をよく観察したところ、細かなひび割れが見られ、このことから釉薬、或いは、表面に別の層の材質(泥風に見せかけた)により覆われていることが分かりました。
骨董品に見せるため、茶壺は靴墨のようなインクで処理されたのだと思います。
このような手法は、台湾や中国ではよく知られておりますが、日本でも一般に流通しているとは思いませんでした。
このような毒茶壺でお茶などを淹れた場合、確実に食中毒になります。
今回はよい勉強になりました。

左側が磨いた部分です。

通常、釉薬がかかってない限り、朱泥急須(その名称で売られていた)にひび割れは生じません。

蓋の裏まで、黒い炭が塗布されており、極めて手が込んだ偽物でした。
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