私は仕事柄、或いは家族で様々な国を訪れることが多いのですが、その都度その土地の絵画を購入しておりました。(今は起業準備中でとてもそのような余裕はありませんが・・)
勿論、私がホームグラウンドとしているマレーシアでもマレーシアを代表するような絵画が欲しいと思い、ずっと探し求めておりました。実際、様々観光地に行くと絵画が売られておりますが、どれも観光客を対象とした素人画ばかりでした。
そんなある日、超大物の芸術家作品に出会ったのです!!それもとんでもない場所で・・・
有る風水の店の前を通りかかったとき、非常に魅力的な画風の絵が飾られていることに気が付きました。(しかも、かなり無造作に・・)店に入り話を聞いてみると、その作品は実はものすごい大物の作であることが分かりました。その芸術家は胡徳馨(フテシン)と呼ばれ、マレーシアを代表する国際アーティストでした。1979年には伊勢丹本店美術画廊にて「美しきマレーシア 胡徳馨の世界」と言うタイトルで展示会も行われております。(当時のカタログ参照)
以下、参考書からの抜粋
中国北部に生まれ、当時マレーシアクアラルンプールに住んでいた天才芸術家(現在はUSA在住)は現代マレーシアを代表するアーティストの一人として国際的に知られている。僅か6才に満たずして“芸術の神童”と人々を響かせた胡氏の作品歴は長く、その作品の数々はマレーシア国立美術館を初め、ニューヨークや香港のリーダーズ・ダイジェスト社、ロサンゼルスのシニカギャラリーなど、数多くの著名アートギャラリー、出版社、美術愛好家などの所蔵するところとなっているほか、オーストラリア国立美術館、R.G.メンジース・ライブラリー、シンガポール国立ライブラリー、香港市庁エキジビション・ホール等各国外都市での展示会でも好評を博した。胡徳馨の作品の内“バティックペインティングは”マレーシア伝統の民芸芸術を、何人も想像し得なかった水準にまで高めたものとして絶賛を博している。
尚、彼の作品製作ポリシーに関してですが、「同氏の版画も制作枚数が極めて少なく、特に市販枚数に至っては、作品1点に付き最高17枚乃至89枚に限りという極端に少ない数に厳しく制限されており、それ以上に胡氏の版画オリジナル作品が市販されることは絶対にありません。」と書かれております。つまり、版画の作品は限定数のみ印刷し、その時点で版画の原盤を破壊してしまうのだそうです。
フテシンの特集をした雑誌
では、何故このような大物芸術家の作品がリーズナブルな価格で販売されているのかと言うと、私が訪れた店の主人はその昔胡徳馨が未だ無名だった頃に彼の絵を売ってあげており、それにより胡徳馨は生活していたそうです。その恩返しとして、未だに新しい作品が出ると彼の所に無償で送られてくるのだそうです。因みに、彼の家には数千点の胡徳馨の作品が所蔵されているそうです。
写真は、店で絵画が売られている様子。
勿論私も数点の版画を購入しました。どれも、印刷番号と胡徳馨の直筆サインと印鑑が押されております。彼の作品は主に失われつつあるマレーシアの文化を描いており、その独創的な画風には見た人を魅了する何かがあります。
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