水の味の違いを飲み分けられる人は殆どいないと思います。
でも、お茶として飲むことで水の味は、お茶の味にはっきりと反映され、誰にでもその差が分かるようになります。
特に、毎日毎日、大量のお茶を飲み続けていると、微妙な水質の変化でも分かるようになってしまいます。まさに今の私がそうです。
このため、お茶を淹れるためには最高の品質の水を用いたい物です。そこで、最高の品質とは何?という点について検証してみたいと思います。
まず、水道水でお茶を淹れることを想定します。
この場合、必ずやらないといけないのが、塩素の除去です。
塩素はお茶の味・香りを劣化するばかりか、発ガン性があり、健康面でも良くありません。
特に、日本はおかしな国で、法律(条例)により最低塩素量を指定しております。つまり、「塩素の量はこれ以下じゃ駄目ですよ!」という法律があるのです。
ヨーロッパは最高塩素量を指定しております。つまり、「塩素はある濃度以下にしてくださいね」という法律です。
因みに、マレーシアは日本と同じく、沢山の塩素が用いられております。
塩素を確実に除く唯一の方法は化学的な濾過、例えば活性炭フィルターを用いることです。塩素が炭素とくっつき、除去される仕組みです。
私の実家ではフィルターがなかったのですが、昨年から浄水装置を導入しました。塩素を除去した水でお茶を淹れると、味がまったく違います。自分でも、「おお!」と驚くほど味が違うのです。
そして再び塩素入りの水道水を飲むと、「うわ!」と驚くほど塩素臭いことを再認識させられます。
塩素は沸騰しただけでは除去できません。沸騰しただけの水は有機塩素を沢山含んでいるためです。
因みに、水を沸騰すると、水に含まれるカルシウムが析出します。これがカルキ、つまりカルシウムです。一般的には、カルキ→カルキ臭=塩素のこと?のように用いられておりますが、本来はカルキはドイツ語でカルシウムを指す言葉で、塩素のことではありません。カルシウムは重炭酸カルシウムという形で溶けており、沸騰することで炭酸カルシウムに分解され、それが白い結晶となり析出するのです。
魔法瓶(水を沸かす機能が付いているやつ)には「カルキ洗浄」の機能が付いており、定期的にカルシウムを除くようにと説明があります。
でも、本当に美味しいお茶が飲みたかったら、カルキ洗浄はしない方が良いのです。まるで鍾乳洞のようになるまで、カルシウムが付いていても構いません。カルシウムの付いているやかんのほうが美味しい味になります。これは南部鉄器でも同じ事で。カルシウムは付けっぱなしにしておくようにと言われております。カルシウムは水に対して、影響を与えます。結果として、味がより円やかになります。
つまり、カルシウムは「悪いやつ」ではなく、お茶にとっては「味方」なのです。
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