マレーシアにいると水質が極めて悪質な為、水に興味を示さずにはいられません。
悪質とは、多くの水生産業者のモラルが低下しており、消費者が知らないことを前提に悪質な行為が日常的に行われております。
私は、昨年から今年の頭までずっとAlpineというブランドを使用しておりました。この水にはジョホールバルの地下水が水源と記載されております。
ところが、今年になってから、水の味が劇的に悪化し、頻繁に塩素臭がするようになりました。製造日事にチェックをすると、どうやら交互に塩素臭がします。
塩素臭がすると言うことは、地下水ではなく、水道水を濾過してボトリングしている事を明示しております。即、Alpineはブラックリストに入れ、代わりの水としてGood Lifeという、同じくジョホールの水を使用することにしました。この水は、表示を見る限りは軟度が比較的高いのですが、実際は割と円やかで、割と気に入って使用しておりました。
ところが、先週になって購入したボトルを開封したところ、数ボトル全てに関し、またもや塩素臭がしました。確認のために、お客様にも試飲していただいたところ、皆口々に塩素臭いと言っておりました。業者にとって、地下水を汲み上げるよりも、水道水を濾過する方がコスト的に優位なのでしょうか。
ジョホール系の業者があまりに酷いので、最近は思い切ってケダ州の水:Eau Clairに変えました。この水は、多少フレーバーの出が弱いのですが味は比較的良く今のところ気に入っております。
このようにただでさえ水質が悪いマレーシアゆえ、お茶マニアは良い水を作りだす装置、材質にお金を惜しみません。
紫泥の土瓶でお湯を沸かすとか、鉄瓶でお湯を沸かすというのはプーアル茶マニアにとってステイタスのようです。
鉄瓶の内部は鉄が還元された状態になっております。鉄瓶の製造業者のホームページを見ると「鉄瓶の内部は特殊な酸化皮膜で覆われております。」と記載されておりますが、同時に「鉄瓶は還元鉄なので水と反応し、水の味を美味しくします。」とも書かれており、極めて理解に苦しみます。特殊な酸化皮膜=還元鉄皮膜?
私の私見では、鉄瓶の内部は酸化ではなく、「還元」されているはずです。何よりもの証拠に、鉄瓶の内部は青黒い色をしております。青は還元鉄の色です。因みに、鉄が酸化されている場合、赤い色をしているはずです。
鉄はプラスの電荷を持っているため、マイナスのイオンとくっつく性質があります。酸素(−)とくっつくと、酸化され、Fe2+→Fe3+となります。例えるならば、酸化鉄は、両手に酸素を抱えており手がふさがっているじょうたいです。手がふさがっているため、水に対して何も影響力を持ちません。それに対し、還元鉄は酸素が抜き取られた状態であり、例えるならば、両手が自由な状態です。つまり、水分子や水中に溶けているミネラルを引き寄せ、その結果、水の性質が変わります。
鉄瓶を使わなくても、簡単に同じ効果を得る事が出来るのだろうか?考えたところ、有る方法を思いつきました。
鉄のバーを蒸し焼きにします。煙がもくもくと出ている状態にて、焼き芋のように鉄を焼きます。煙がもくもくと出ている状態=不完全燃焼=酸素が足らない&一酸化炭素が一杯であり、鉄を還元する力を持っております。(余談ですが、同じ原理ゆえに火事後の鉄は青黒い色をしております。)還元炎(煙もくもく状態の赤い炎)で焼かれた場合、鉄は青い色に変色します。つまり、還元鉄が出来るわけです。この還元鉄を普通のやかんに入れてお湯を沸かした場合、鉄瓶でお湯を沸かすのと同じ効果が得られると思います。因みに、実際の実験は次回の帰国時にやる予定です。
うまくいったら還元鉄を売るべきでしょうかねえ?ただ、そんな物を買う人がいるかどうかは謎ですが。
以前にも書きましたが、鉄瓶(還元鉄)で沸かしたお湯ですが、全てのお茶によいわけではありません。
緑茶、プーアル熟茶、陳年プーアル茶、花茶、コーヒーを猛烈に美味しくする鉄瓶ですが、紅茶、烏龍茶に使用した場合、香りが劇的に無くなり、極めて美味しくなくなります。
何故でしょう?この答えは、随分長くなるので今度説明します。
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