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そうでしょうか? 日々木仙さんの急須でたいへんおいしいお茶を頂いております。(もちろん日本茶です。烏龍茶ではありません。)
家に幾多ある急須の中でなぜかお茶のおいしい急須があるのに気がつき以後ずっと愛用していましたが、つい最近木仙という方の作った急須と教えられて知りちょっと調べていたところです。
木仙の急須は厚みがあり、熱容量が大きいためお湯の温度が比較的低めに保たれるのがその理由のひとつではないかと考えています。
この急須は日本茶を想定してつくったものと思います。かなり手軽にいれてもちゃんとおいしくはいります。
何も落胆することはありません。おいしい烏龍茶を飲みたければ、烏龍茶用に作られた、あるいは熱容量と放熱の小さい、すなわち薄手で丸っこい急須を選べばいいのではないでしょうか。まして無名異焼だから、常滑だからという話では全く無いように思います。
【2009/10/18 22:02】
URL | 芋仙 #CCLnWeq6 [ 編集]
芋仙さん 初めまして。こんにちは。
メッセージ拝読いたしました。
熱容量の問題ですが、これは形状や厚さに起因する部分は少なく、むしろ土の多孔性に依存します。
実際に、同形状で同サイズの急須を比較し、温度低下の度合いを温度計で調べても、明らかに温度は異なります。良い急須は薄くても保温性に優れております。
また、当時この記事を書いた頃は私の知見も限られていたのですが、土からの鉄分の溶出量により、味が大きく変わり、それによる味の改質に関しては、烏龍茶・緑茶問わず、鉄分の溶出量が多いほどフレーバーの強度と相関関係にあり、明らかな味香りの改善を体感できます。
木仙氏を否定するわけではありませんが、彼の朱泥急須にはベンガラという赤色の着色を目的とした鉄分添加が行われております。(天然の朱泥100%では赤色はでません。通常、オレンジになります。)ベンガラが用いられた場合、融点が極めて低いため、低い温度でガラス化が生じ、互いの粒子が結合することで土の構造が、多孔質とほど遠い状態になり、実際にお茶を淹れたさい、素人目にも明らかに違いが分かります。もちろん、朱泥は朱泥なので、他の急須よりも優れた結果が得られるという点については同意いたします。
味というのは非常に主観的な内容なので、説得力に欠けるかもしれませんが、無名異朱泥・萬古焼紫泥をはじめとする良い急須を試される事をお薦めします。百聞は一見にしかずです。
【2009/10/19 01:25】
URL | 北城 彰 (HOJO AKIRA) #- [ 編集]
そうでしたか。納得。 なるほど、そうでしたか。
単に保温性が重要だというならば熱伝導率の低い木やプラスチックの急須がいいという話になりそうですが、そうはなっていないところを見るとさらに重要な要素があるのですね。
特に鉄分が重要だというのは知りませんでした。それでお茶の急須は赤や黒っぽい色がついていたのですね。
木仙さんの急須はお茶の味を考えてのことかどうかはわかりませんけど多目の鉄分が私好みの味を出しているのかもしれないとも思いました。
あまり深く詮索する気もないのでしばらくは気に入った急須でいつもの味をたのしむことにしますが、今後機会があればぜひ無名異焼や萬古焼など他の急須も試してみたいと思います。
ではこれにて失礼します。
【2009/10/20 10:29】
URL | 芋仙 #CCLnWeq6 [ 編集]
芋仙さん >> 追伸 ご丁寧に返信有り難うございました。
急須の味に対する改質効果は鉄瓶のそれと原理は全く同じです。
鉄分が多いほどよいという話になると、「ならば、鉄そのものを急須に加工してしまえば、朱泥よりも良いのでは?」という意見を良く頂きます。
実際、鉄製の容器、或いは鉄製のやかんで湯を沸かした場合どうなると思われますか?
結果は、南部鉄器とはほど遠く、味の改質があまり感じられません。それは何故かというと、南部鉄器=鋳物、鉄のやかん=溶解した鉄という事実が影響しております。鋳物の場合、多孔質で表面積が極めて大きく、それ故に鉄分の溶出量が多いと言われます。それに対し、ただの鉄の場合、表面がツルツルであるため、表面積が異常に小さく、鉄で出来ていながらにして、鉄の溶出量が少ないそうです。
朱泥の場合、実に、鉄瓶に匹敵する鉄分が溶出されるそうです。つまり、表面積がそれだけ大きいということになります。
また、以前実験をしたのですが、無名異焼で意図的に高温で焼成した作品を作って頂きました。赤を通り越して、むしろえんじ色になっておりました。より焼しまっているので表面積は大きいと思いきや、結果は逆でした。高温で焼成した土は、鉄の粒子が溶解し、ガラス化が起きます。つまり、表面積は劇的に減少するため、成分が同じにもかかわらず、鉄の溶出量が減ります。
どの焼き物の産地も、金属質のキーンと言う音を出したいがあまり高温で焼成しがちです。また、赤さを出すためにベンガラを加えるのが日本ではごく当たり前になっております。実際は、やや低めの焼成温度にて、金属音がギリギリ出る程度に焼き上げ、ベンガラ等の融点の低い成分を添加しないようにすることで、更に、急須の性能が上がるとことが最近私がやっている実験で明らかになってきました。
急須の世界はまだまだ奥が深く、私も勉強中です。
最後に木仙氏ですが、彼の腕はA級だと思います。人間国宝こそ逃しましたが、木仙氏の作り出す作品には強い個性が感じられます。常滑の歴史の中でもとびきり有名な作家ですので、急須は是非大切にしてください。私はプロなのでいろいろな視点から批評しますが、木仙氏の急須であれば自分でも欲しいくらいです。
また、機会があれば是非コメントください。これからもよろしくお願いします。
【2009/10/21 01:05】
URL | 北城 彰 (HOJO AKIRA) #- [ 編集]
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