マレーシアにはホッカーセンター(別名;コーヒーショップ)と呼ばれるフードコートがあります。いわゆる屋台を効率的に運営するためのマレーシア独特の仕組みです。
先ずホッカーセンターという名称ですが、福建(ホッカー)料理の店が集まっていることに由来しております。但し実際には福建料理だけではなく、インド・マレー・洋食もどき、ナシカンダール等、様々な屋台が混在しております。ホッカーセンターは数店舗の屋台しかない小さなものから100店舗近い屋台を持つ巨大な物まで多種多様で、ペナンだけで数千或いはそれ以上のホッカーセンターが有ります。
ホッカーセンター
ホッカーセンターは経営者と、テナントである屋台により成り立っております。経営者は飲み物を販売し、また、屋台からのテナント料を収入とします。従って屋台は飲み物を販売することが出来ません。経営者の視点からすると、より良い屋台を誘致することは、自分のホッカーセンターの人気を高めることになる為、常に人気の有る屋台を求めます。また屋台は人気のあるホッカーセンターにテナントとして入ることができればより多くのお客さんを確保する事が出来るわけです。人気のあるホッカーセンターでは月に数百万近く利益を出しています。実際、ホッカーセンターの経営はマレーシアでは一般的な起業モデルです。ホッカーセンターを経営しつつ、その不動産が値上がりするのを待っているのです。多額のキャピタルゲインが得られそうな場合、ホッカーセンター丸ごと売りに出したり、土地だけ売約したりと、様々な不動産投資テクニックを用います。
マレーシア人及び現地に駐在している外国人の殆どが昼食はホッカーセンターで済ませます。大体、食べ物が2-3RM(60-90円)で飲み物が1RM(30円)くらいです。ホッカーセンターでおなじみなのが、福建麺、ラクサ、チキンライス、雲呑麺、トムヤム麺、クエティャオスープ、そして忘れてはならないのがエコノミーライス(経済飯)です。エコノミーライスとはご飯に自分の好きなおかずをトッピングするタイプで、屋台版のバイキングと言った感じです。値段が安く、野菜や自分の好きなおかずが食べられるので非常に人気があります。
Economy Rice
ホッカーセンターで売られている殆どの料理は火が通っているために衛生上特に問題はありません。但し、私の経験上、赤貝(Curry Mee)は非常に危険です。マレーシアでは赤貝を半生で食べる習慣があり、これを原因とするA型肝炎やその他の食中毒が多いそうです。
注文と支払いの仕組み
ホッカーセンターでは飲み物と食べ物は別々に注文しなければなりません。飲み物は席まで注文を取りに来てくれますが、食べ物は自分で注文しなければなりません。その為、食べ物だけ食べているとややきまりが悪いです。食べ物の注文は各屋台に行き、直接オーダーします。彼らは驚異的な記憶力で誰が何処に座っているか覚えております。(偶に忘れておりますが・・)。ホッカーセンターによってはテーブルに番号が付いており、その番号を伝える場合もあります。支払いは飲み物も食べ物も配達された時点で行います。これはマレーシア中何処の店に行っても同じ仕組みです。
チキン(ダック)ライスの屋台
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